人間キングコング  平島じゅん

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2014年春ウララ 当社は山奥での難工事に直面していた。得意の岩盤掘削と建柱の大規模工事。
しかし、現場は最初から困難を極め、車輌はおろか、人間でさえ足を踏み入れる事も躊躇するほどの、
山奥での作業に加え岩盤の硬さは半端では無い硬さで、さすがにブルースウOリスが断った現場で
有るのも納得できた現場であった!
予定を大きく裏切られ、このままでは元請会社の信用を裏切る事は勿論の事、下手をすれば大切な人間型ロボット(従業員)
の命さえも無くすかも知れない・・・と、人導指揮にあたっていた天才高村社長も苦渋の選択に迫られていた。(高村社長がんばれ!)
すでに大型の重機は焼き付き、穴を掘ることも、クレーンで何トンも有る電柱を吊り上げる事も出来ない絶体絶命の状況に追い込まれていた!?
その時である! 林の中を何やら黒い塊の様な物体が動いたかと思った瞬間・・・けたたましい唸り声をあげハンサム高村社長に襲い掛かってきたのは、
みにくい獣で有った。
とっさに格好良い高村社長は持っていたリンゴとタバコを不細工な、じゅ、獣に差し出すと意外とあっさり超パンカッコイイ高村社長の言いなりになり、
「オゥ オゥ オゥ」と雄叫びをあげながら、地面にパンチを叩きつけ、あっと言う間に3m以上の穴を開け3トン以上は有る電柱を持ち上げ、なんなく
工事を終わらせてしまった!その活躍たるや、まさしく「キングコング」
早速、金持ち高村社長は、この獣を生け捕りにし、町へ連れ帰り入社させたが、今ではすっかり文明社会の生活に慣れてしまい、活躍は何も無い。
とりあえず、「じゅん」と名付けて使っているが、臭いは、大食いだわ、気持ち悪い顔だわ、うんこはするは、歯は磨かないわ、変な所は毛深いわ
ビッツの中古に乗ってるわで、良い所無し。 何故か運搬部門の平島一樹と気が合うので「平島」と名字まで与えて今に至る。

2015/07/09 12:00

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